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ビギナーも安心♪ ガイドと一緒に安達太良山の魅力を満喫しよう

見どころをまるっと押さえた王道コース

こんにちは、岳温泉観光協会です!

 

岳温泉がある「あだたらエリア」には、日本百名山の一つ、標高1,700mの安達太良山をはじめとする雄大な自然が広がっています。気軽に、そして安全にあだたらの大自然を満喫していただきたい。そんな想いを込めて、岳温泉観光協会では専門ガイドと一緒にトレッキングやウォーキングを楽しむプログラム「ADATARA activity(あだたらアクティビティ)」をご用意しています。

 

数あるプログラムの中から、今回は登山ビギナーの方や小学1年生以上のお子さんでも参加できて安達太良山の魅力を存分に味わえる「『山育。』登山ガイドと初めての登山。」をピックアップ。9月中旬にガイドの一人、生まれも育ちも岳温泉の渡辺茂雄さんに案内していただいた際の写真とともにご紹介します!

 

 

 

ツアーの概要は下記のとおり。安達太良山の見どころを押さえた王道コースです!

 

奥岳登山口からあだたら山ロープウェイ乗車 → 薬師岳パノラマパーク → 安達太良山頂 → 沼ノ平火口 → くろがね小屋 → 奥岳登山口 → 岳温泉で入浴

 

 

8合目の薬師岳までロープウェイで一気に登れるので、ビギナーやお子さん連れのご家族にぴったり♪ それでは早速行ってみましょう!

 

ロープウェイを降りて5分で広がるパノラマビュー

標高約940mの奥岳登山口からあだたら山ロープウェイに乗り、標高約1,350mの山頂駅を目指します。約10分の空中散歩を楽しみましょう。

 

 

山頂駅から5分ほど歩くと「薬師岳パノラマパーク」に到着します。ここは高村光太郎の『智恵子抄』に詠われた“ほんとの空”の下、安達太良連峰の山並みを一望できるビュースポット。紅葉の時期には、落葉樹の赤や橙、黄色と五葉松の緑が山肌に鮮やかなコントラストを描く絶景が広がります。

 

 

ロープウェイを降りてわずか5分でこの圧巻のパノラマビューを見られるのが、安達太良山の大きな魅力。時間や体力的に登山は難しいという方も、ぜひ足を運んでみてくださいね。

 

登山道を彩る草木を観察しながら楽しく歩こう

薬師岳パノラマパークからの絶景を堪能したら、いよいよ山頂を目指して歩き始めます。最初はなだらかな木道が続きますが、次第に岩がゴロゴロする道になり、本格的な登山の様相になってきます。ちょっと息が切れますが、水分補給の休憩をこまめに取りながらゆっくりのんびり行くのでご安心を。

 

 

ガイドの渡辺さんは道すがら、登山道を彩る草木や時折見かける野生動物の痕跡などについていろんなことを教えてくれます。この日見ることができたのは、可憐な花を咲かせるリンドウやヤマハハコ、白い実をつけるシラタマノキや真っ赤な実が鮮やかなナナカマド、ブルーベリーのようなクロマメノキなどなど。

 

 

個人で登っていたら見過ごしそうな季節の自然に親しめるのも、安達太良山を知りつくしたガイドが案内してくれるADATARA activityならではの楽しみです。

 

眼下に広がる雲海。晴れた日は麓の街や田園風景が一望

標高が上がるにつれて、周辺には低木が多くなってきます。やがて視界が開けた「仙女平分岐(せんにょだいらぶんき)」に到着。安達太良山の山頂が見えて一気にテンションが上がります!

 

 

この辺りの紅葉も見事。赤、橙、黄、緑色が山肌を染め上げ、“錦繍”という言葉にふさわしい艶やかさです。

 

 

ひと休みしたら、山頂を目指してさらに進みます。所々に急な傾斜もありますが、もうひと踏ん張り!と気合を入れてひたすら足を運びます。

 

 

と、「後ろを見てください」。渡辺さんの言葉に振り返ると、そこには雲海が広がる絶景がありました。

 

 

晴れていれば麓の街や田園風景、阿武隈高地の山々が一望できます。ここまでがんばって登ってきたご褒美に力をもらい、さらに上を目指します。

 

3,000m級の山に匹敵する絶景が待つ山頂に到着

しばらく登ると森林限界を超え、荒涼とした岩場があらわれます。そして、ついに山頂が見えてきました! 安達太良山は別名「乳首山(ちちくびやま)」と呼ばれますが、その由来である小岩峰がポコンと青空に突き出ています。

 

 

薬師岳パノラマパークから約1時間30分。とうとう着きました、安達太良山頂です!

 

 

岩場を登り「乳首」の上に立つと、360度のパノラマが眼下に広がります。「安達太良山は標高1,700mですが、山頂からは2,000m、3,000m級の山に匹敵する素晴らしい景色が楽しめます。1時間30分の登山でこの絶景を見られるのが安達太良山の魅力の一つです」と渡辺さん。

 

その言葉のとおり、稜線の奥に連なる和尚山や鉄山などの安達太良連峰の山々をはじめ、吾妻山、磐梯山、晴れていれば遠く飯豊(いいで)連峰まで一望でき、まさに絶景です。登頂の達成感と相まって、清々しい気持ちでいっぱいになります。

 

 

ここは月!? 荒涼とした別世界が広がる沼ノ平火口

無事に登頂できたことを山の神様に感謝してから、次なる目的地「沼ノ平火口」へと向かいます。

 

 

沼ノ平火口へは「牛の背」と呼ばれる稜線を歩いていきます。アップダウンのない平坦な道ですが、強風が吹くときも多いので要注意です。

 

 

ほどなくして左手に沼ノ平火口があらわれます。ここは1900(明治33)年の噴火でできた巨大な噴火口。赤褐色の大地の中、そこだけ白い岩盤がむき出しになった荒々しい景観はさながら月のクレーターのようで迫力満点です。火口の奥には裏磐梯の秋元湖と桧原湖が望めます。

 

 

時間と体力に余裕がある場合は、沼ノ平から少し歩いた矢筈森(標高1,673m)に立ち寄ることもあります。ここからは今歩いてきた牛の背越しに安達太良山頂を望むことができて、これまた絶景です。

 

 

山小屋「くろがね小屋」でランチタイム♪

山頂の別世界をたっぷり楽しんだら下山開始です。

 

 

右手の谷を流れる烏川源流のせせらぎを聞きながら下っていくと、各登山コースの分岐である「峰の辻」に至ります。

 

 

そこから鉄山の下、標高約1,400mの地にある山小屋「くろがね小屋」を目指して下りていきます。急な傾斜のガレ場がしばらく続いてちょっとしんどいですが、がんばりましょう!

 

くろがね小屋に到着したら、お待ちかねのランチタイム。各自用意してきたお弁当をいただきます。

 

 

くろがね小屋周辺も、紅葉の時期は赤や黄色に鮮やかに彩られます。タイミングが合えば、こんな絶景に出合えるかもしれませんよ。

 

 

森林浴に清流、最後のお楽しみはもちろん温泉!

ランチを終えたら奥岳登山口へ向けて下山します。標高が下がるにつれて次第にミズナラやダケカンバなどの森があらわれ、歩きながら森林浴が楽しめます。標高による植生の変化を五感で感じられるのも、安達太良登山の魅力です。

 

 

烏川橋を渡るとゴールはもうすぐ。橋の左手には「あだたら渓谷自然遊歩道」が設けられているので、川岸に下りて冷たい清流に触れるのもおすすめです。

 

 

さらに林道を下ると、ほどなくして奥岳登山口に到着。登山開始から約6時間、安達太良山をぐるりとまわってその魅力を味わいつくすことができました。

 

登山の後のお楽しみは、もちろん温泉! 岳温泉に戻り、源泉掛け流しの上質な酸性泉で疲れを癒しましょう。

 

 

季節ごとの魅力いっぱいのツアー詳細はこちら

「『山育。』登山ガイドと初めての登山。」ツアーは、5月中旬から11月上旬まで催行しています。

 

「5、6月は新緑、6、7、8月は高山植物が楽しめます。9月は暑くもなく寒くもなく気持ちよく登れる季節。10月に入ると紅葉が見頃になります」と渡辺さん。季節ごとの魅力たっぷりのプログラムに、ぜひ参加してみてくださいね。

 

 

このツアーはワーケーションで岳温泉に滞在する方にもおすすめです。気軽に安達太良山の魅力を満喫できるので、仕事の合間のリフレッシュにぴったりですよ。

 

お申し込み・お問い合わせはADATARA activity事務局まで。岳温泉の各旅館でもお申し込みいただけます。

 

ADATARA activity事務局
電話:0243-24-7235
メール:info@mt-inn.jp

 

ADATARA activityプログラム
「山育。」登山ガイドと初めての登山。
料金(税込):大人8,000円、子ども(小学1年生~6年生)4,000円
※あだたら山ロープウェイの料金が別途必要です
所要時間:6時間
催行時期:5月中旬~11月上旬
最小催行人数:4名
申込締切:開催日3日前

 

※ADATARA activityでは、参加者の皆様に新型コロナウイルス感染拡大防止へのご協力をお願いしています。詳しくはお問い合わせください。

 

※安達太良山の紅葉の見頃は例年、山頂付近=10月上旬、薬師岳付近=10月上旬~中旬、山麓=10月下旬です。天候などによって前後しますので、事前にご確認のうえお出かけください。紅葉の様子は岳温泉観光協会のSNSで随時お知らせいたします。

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