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山あいの小さなワイナリーで世界に一つだけのマイラベル作り♪

地元の農家が土づくりから瓶詰めまで手がける果実酒

岳温泉から車で40分弱、阿武隈高地の山あいに広がる二本松市東和地区。ここに素敵なクラフトワイナリーがあることをご存知でしょうか。『ふくしま農家の夢ワイン』。その名のとおり、地元の農家の方たちが土づくりからぶどうの栽培、収穫、仕込み、瓶詰めまですべて手がけるワインを製造・販売しています。

 

 

もともと東和地区は養蚕が盛んで、蚕の餌にするための桑畑が多数点在していました。養蚕業の衰退で増えた休耕地を活用し、地元に元気を取り戻したい。そんな夢を持って農家の方たちが休耕地にぶどうの苗木を植えたのが、東日本大震災後の2011年秋。2013年秋に初めて収穫したぶどうでワインを仕込み、翌2014年1月に初のオリジナルワインが誕生しました。

 

 

今では約6ヘクタールの畑で、ヤマ・ソーヴィニヨン、マスカット・ベリーAなど約15種類のぶどうを栽培。「一慶(いっけい)」「一仁(いちじん)」など7種類、約2万本のワインを生産するまでになりました。さらに地元産のりんごを使ったシードル5種類も製造・販売しています。

 

 

マイラベル作りを楽しんでお土産や贈り物に

『ふくしま農家の夢ワイン』のワイナリーではワインやシードルを購入できるだけでなく、「マイラベル作り」体験もできます。そこで今回、岳温泉観光協会のめいちゃん(左)とまるちゃんが初挑戦してきました。二人とも「絵心がないのでちょっと心配」と笑いつつも張り切ってスタートです。

 

 

マイラベルは、7種類のワインの中から好きな銘柄を1本選んで作ることができます。めいちゃんは夢ワインブレンドの赤ワイン「imatto(いまっと)」、まるちゃんはヤマ・ソーヴィニヨンのみを使った赤ワイン「一慶」をチョイス。それぞれ彼へのプレゼント、自分へのご褒美としてラベルを作ることにしました。

 

 

まず最初にラベルのデザインを考えます。しばらく悩んだ後、めいちゃんはぶどうの木をモチーフに、まるちゃんは安達太良山を描いて二本松らしいデザインにすることに決定。スマホで参考になるイラストなどを見ながら、和紙を使用したラベルに鉛筆で下書きをしていきます。

 

 

サクサクと下書きを終えためいちゃんに対し、安達太良山を描いた後のデザインに悩むまるちゃん。「ここにリスを入れれば?」というめいちゃんのアドバイスを受け、「#ふらっとよりみちあだたら」ホームページのロゴでおなじみのリスを描くことにします。

 

 

続いて下書きに色を塗る工程に入ります。66色のソフトパステルや18色のオイルクレヨン、色鉛筆、マッキーなどが用意されていて、何を使ってどの色で染めるか迷ってしまうほど。「色によって台無しになる可能性があるから緊張する~」とめいちゃん。迷った末に色鉛筆を選んでぶどうの木から塗り始めます。

 

 

ここでスタッフの田口知江さんから、「ソフトパステルを塗ってからティッシュでこすると、色をぼかすことができますよ」とアドバイス。まるちゃんはその手法を使って、安達太良山の上に広がる“ほんとの空”を塗ることに。「これ質感がすごくいい。水彩画みたいになる!」と初めての体験に感動しながら、安達太良山もやわらかな緑色に塗っていきます。

 

 

それぞれの作業に集中し、言葉数が少なくなる二人。めいちゃんもソフトパステルを使ったぼかしの手法を取り入れて仕上げ、イラストに添えた「Handmade Wine」「Present for…」の文字を赤ワインにぴったりのボルドー色で書いて完成です!

 

 

「ほんとの空、にほんまつ。」「ふくしま農家の夢ワイン」の文字を書き入れ、二本松愛あふれるまるちゃんのラベルも完成しました!

 

 

最後に、出来上がったラベルをそれぞれのワインのボトルに貼ります。「ボトルに薄い線があるのが見えますか? この線に合わせると真っ直ぐに貼れます。高さはお好みで大丈夫ですよ」と田口さん。商品のボトルをお手本にしながら、曲がらないように慎重にラベルを貼っていきます。

 

 

ついにできました! 「絵心がない」と謙遜していた二人ですが、とても素敵な仕上がりに「ボトルに貼ったらいい感じになった!」「かわいい~!!」と大喜びです。

 

 

マイラベル作りにかかった時間は1時間弱。「思ったよりもかわいくできました。失敗も愛嬌ということで(笑)。世界に一つだけのワイン、飲み終わった後も思い出として取っておきたいです」(めいちゃん)、「旅のお土産やプレゼントに最適ですね。もらったらめっちゃうれしい。このワインも誰かにあげるか、『これ作ってきたんだ』って話しながら誰かと一緒に飲みたいです」(まるちゃん)。

 

 

そして二人とも「色を塗る時にこれを使うとこうなるとわかったから、もう一回やりたい!」という感想で一致しました。最後にマイラベルを貼ったワインボトルを手に、田口さんと一緒に記念撮影です。

 

 

東和地区の農家の方たちが愛情を込めてつくった、自然の恵みそのままのワイン。世界に一つだけのオリジナルラベルを貼れば、さらに特別な一本になること請け合いです。作成中の楽しい時間も素敵な思い出になるので、機会があったらぜひマイラベル作りを体験してみてくださいね。

 

なお、『ふくしま農家の夢ワイン』のワインとシードルはワイナリーのほか、道の駅ふくしま東和、道の駅安達、二本松市内の酒店、福島市の福島県観光物産館(コラッセふくしま1階)などでも購入できます。

 

スポット情報
ふくしま農家の夢ワイン
住所:福島県二本松市木幡字白石181-1
電話番号:0243-24-8170
営業時間:9:00~17:00
休日:原則毎週土・日曜日・祝日
マイラベル作り体験:ワイン代込みで2,800円(シードルの料金は問い合わせを)、9:00~16:00の間で3日前までに要予約
駐車場:あり
ホームページ:https://www.fukuyume.co.jp

 

 

 

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