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手ぶらでOK! 冬の裏磐梯で気軽にワカサギ釣り&唐揚げ体験

桧原湖上に浮かぶドーム船はポカポカ快適空間

やってきました、裏磐梯は桧原湖。冬の桧原湖と言えば、そうです、ワカサギ釣り! やっぱりこれは外せないよね~ということで、おなじみ岳温泉観光協会のまるちゃん(右)&めいちゃんコンビが挑戦してきました。

 

 

桧原湖のワカサギ釣り期間は11月1日から3月下旬まで。11施設で受け付けており、初心者向けの体験プランを用意しているところもあります。今回は『アウトドアスポーツクラブ バックス』さんの「自分で唐揚げ体験付きコース」を利用しました。例年1月中旬から3月下旬は桧原湖全体が結氷し氷上で釣りができるのですが、今年は暖冬で結氷していないため、湖上に設置された「ドーム船」での体験です。

 

 

この日の参加者は、まるちゃん&めいちゃんを含め6人。2回目というまるちゃん以外、全員が初体験です。集合場所から桧原湖畔までスノーモービルで移動、さらにモーターボートでドーム船へと渡ります。氷を割って進むボートは、さながら流氷の海を行く砕氷船のよう。この時点ですでに非日常感たっぷりで、ワクワクしっぱなしです。

 

 

水深14mほどの湖上にぽっかりと浮くドーム船に到着。この日は天気に恵まれ、雪化粧の磐梯山が一望できて絶景でした。

 

 

暖冬とはいえそれなりに寒い裏磐梯ですが、ビニールで覆われたドーム船の中は温室のようにポカポカ。ストーブがあるので、冷え込む日も暖かな室内で快適に釣りを楽しめます。釣りに必要なもの(電動リール、仕掛け、エサ)はすべてレンタルで揃っているため、手ぶらでOKなのもうれしいですね。

 

早速ガイドさんから電動リールの扱い方やワカサギの誘い方など、ワカサギ釣りのポイントを教わります。餌が付いた仕掛けをただ垂らしていてもワカサギは寄ってこないので、餌を揺らして誘うのがコツだそう。パソコンのマウスのような形の電動リールをトントントン、トントントンという感じにテーブル上で動かしたら止める。これを繰り返してワカサギを誘い、餌に食いついたピクッという反応があったらすかさず電動リールを巻き上げるといった具合です。

 

 

誘い方の練習が終わったら、続いて針に餌を付けます。ワカサギ釣りの餌は「サシ」。生きた虫とだけお伝えして、写真掲載および餌の付け方の描写は自粛させていただきます…(;^_^A

 

まるちゃんもめいちゃんも(そして筆者も)虫は大の苦手。サシを前にして「ヒィ~~~(泣)」「無理~~~(泣)」と悲鳴が上がります。

 

 

それでも、前回はこの餌付けがどうしてもできなくて釣果(ちょうか)がゼロだったというまるちゃん、その雪辱を果たすべく今回はがんばりました。そしてめいちゃんも岳温泉観光協会スタッフの意地を見せて、見事餌付けをクリアしました!

 

 

ちなみにどうしても餌付けが無理な場合はガイドさんが手伝ってくれるので安心してくださいね。

 

難関の餌付けを乗り越え、人生初ワカサギをゲット!

さて、無事に餌付けのミッションを乗り越えたまるちゃん&めいちゃん、いよいよワカサギ釣り開始です! この日はやや波があったため波による揺れとワカサギが食いついた反応の見分けが難しく、時折電動リールを巻き上げては確認することを繰り返します。

 

 

しばらく空振りが続くも他の参加者の方々に釣果が続き、そろそろ二人にもアタリが来そうな予感が。そして釣り糸を垂らしはじめてからおよそ10分、ついにまるちゃんが1匹目をゲットしました。「やった~、人生初キタ~~~!!!」

 

 

その3分後、めいちゃんにも待望の時が訪れます。「釣れた~~~!!!」

 

 

釣りの世界では魚がよく釣れる時間帯のことを「時合(じあい)」と言うそうですが、まさにこのときドーム船の中は時合真っ只中。あちこちで歓声が上がるなか、まるちゃん&めいちゃんも見事ワカサギを釣ることができました。

 

 

時合が一段落すると、しばらく釣れない時間帯に突入。その間も参加者同士でおしゃべりをしたり、ガイドさんに釣り方のコツを教えてもらったりと、楽しい時間が流れていきます。

 

ここでちょっと豆知識。ワカサギはキュウリウオ目キュウリウオ科の魚で、漢字では公魚、鰙、若鷺などと書きます。桧原湖のワカサギは味がいいことで全国的に知られており、東京の築地市場(現在は豊洲市場)で高値で取引され、料亭などで提供される高級魚なんです。おいしさの理由は、桧原湖の水が冷たくてきれいだから。納得ですね。桧原漁業協同組合が卵を孵化させて稚魚を放流しているため、安定した釣果を得られるのも魅力。大きさとしては5~9cmくらいのものが特においしいそうですよ。

 

 

バックスさんの今シーズンの釣果最高記録は、なんと940匹! 朝7時頃から15時まで1日釣りをしていた方だそうですが、一人でこれだけ釣れるというのはスゴイですね。その日の天気や気圧によって釣れる釣れないがあるらしく、ベテランになるとそうしたところまで考えて釣りに臨むのだとか。いやー、釣りの世界は奥が深いですね。

 

そんな話をガイドさんに聞いたり餌の交換をしていたらあっという間に時間が過ぎ、そしてやってきました、時合第2弾! またあちこちで「釣れた!」の声が響き始め、まるちゃんも2匹目をゲットします。さらに2時間の釣り体験時間まで残り10分を切ったところで、またもまるちゃんにアタリが来て3匹目ゲット!

 

 

と、ここでタイムアップ。まるちゃん3匹、めいちゃん1匹、二人合わせて4匹という釣果でした。この日は少々渋めのコンディションだったのですが、参加者全員1匹以上釣ることができてみんな大満足でした。

 

 

自分で釣った新鮮なワカサギの唐揚げに舌鼓

釣りの後はドーム船から湖畔のハウスへと移動し、お待ちかねの唐揚げ体験です。ワカサギの味は鮮度で決まるため、釣ってすぐ食べるのが一番。早速自分たちの手で釣り上げたワカサギを唐揚げにしていきます。ワカサギを袋に入れて粉をまぶし、油で揚げるだけなので調理も簡単です。

 

 

カラッといい感じに出来上がりました。さあ、釣りたて&揚げたてのワカサギの味はどうでしょう。「おいしい~!」「くさみが全然ない!」。鮮度抜群、しかも自分で釣ったワカサギのおいしさは格別ですね。

 

 

この日は釣果が少なかったので、唐揚げ用のワカサギが別途用意されていました。そちらも油で揚げて、塩、しょうゆ、カレー粉などお好みの味付けでいただきます。

 

 

熱々のワカサギ唐揚げを堪能したら、ガイドさんから「参加証明書」をいただき体験終了です。「前回は餌を付けるのが無理で1匹も釣れなかったけれど、今回は進歩して3匹釣れたので大満足です。前回は唐揚げ体験が付いていなかったので、その雪辱も果たせました(笑)」(まるちゃん)。「2、3年前からずっとワカサギ釣りをやってみたかったので、念願が叶いました。餌は最初抵抗があったけれど、キャーキャー言いながら付けるのもまた楽しかった(笑)。釣れると楽しいし、自分で釣ったワカサギの唐揚げは本当においしかったです」(めいちゃん)。

 

 

今シーズンの桧原湖のワカサギ釣りは3月下旬まで。来シーズンは11月1日から始まります。今年は暖冬でしたが、湖が結氷すれば1月中旬から3月下旬は下写真のような感じで氷上釣りを楽しめますよ。初心者でも気軽にできるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

 

 

スポット情報

桧原湖のワカサギ釣り
住所:福島県耶麻郡北塩原村 桧原湖
電話番号:0241-32-2349(裏磐梯観光協会)
釣り期間:11月1日~3月下旬(例年湖が結氷する12月下旬~1月中旬頃を除く)
駐車場:あり
ホームページ:https://www.urabandai-inf.com/?page_id=24207

 

店舗情報

アウトドアスポーツクラブ バックス
住所:福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字剣ヶ峯1093-955(バックスわかさぎ店)
電話番号:0241-32-3039
駐車場:あり
自分で唐揚げ体験付きコース:料金5,800円(高校生以上は別途遊漁券1人700円が必要)、開催期間11月1日~3月下旬(結氷状況等により12月下旬~1月上旬および3月中旬以降は開催できない場合あり)、午前の部8:45~11:45(8:30集合)・午後の部12:15~15:15(12:00集合)、対象年齢小学生以上
ホームページ:https://bacss.jp

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