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おなかも心もあったまる♪ 屋上テラスで楽しむ地元食材盛り盛り「岳ちゃんこ」

温泉街を望む屋上テラスを生かしたアイデア商品

こんにちは、岳温泉観光協会です!

 

今日から12月。熱々の鍋が恋しい季節になってきましたね。ということで、今回は岳温泉のメインストリート・ヒマラヤ大通りにある『居酒屋よろずや』にお邪魔しました!

 

 

お目当ては岳温泉はじめ地元の食材をふんだんに使った、その名も「岳ちゃんこ」、通称「岳ちゃん」です。

 

 

よろずやは、昭和54(1979)年に現マスター平聖一さんのご両親が小料理屋として創業。現在は聖一さんと長男の聖矢さん(右)、次男の聖人(まさと)さんの3人で営んでおり、地元住民や観光客の皆さんに親しまれています。あ、お気づきかもしれませんが、一枚目の写真に写っているのは聖人さんです^^

 

 

岳ちゃんこを考案したのは聖矢さんです。聖矢さんは地元の大学を卒業後、北海道のデザイン会社に就職。6次産業化などについて4年間学び、平成28(2016)年に生まれ育った岳温泉に戻ってきました。現在は「一般社団法人にほんまつDMO」の事務局員を務める傍らよろずやの厨房に立ち、新商品の企画開発を行っています。

 

 

今年の夏は岳温泉の『加藤精肉店』の上質なラムを使ったジンギスカン「岳ジン」を企画し、好評を博しました。岳ちゃんこはその冬企画なのですが、実は岳ジンも岳ちゃんこも、そもそもよろずや2階の「屋上テラスを使う企画」として考案したものなのだそうです。

 

 

「新型コロナの影響で、4月、5月は休業していました。その後、餃子のテイクアウトを始めたのですが、withコロナの状況下でほかに何かできないかと考えたんです。その時に店内ではなく、ゆとりある屋外のオープンスペースで楽しむことが今のお客様のニーズに合っていると思いつきました」と聖矢さん。

 

イベントなどで使う構想があったものの、本格稼働していなかった屋上テラス。この場所をどう使うか考えた結果、「ジンギスカンで“岳ジン”っておもしろい!」とひらめいたのだそう。

 

「ジンギスカンが先ではなく、この屋上テラスありきの企画でした。ここは10人くらいしか入らないので貸切にできるし、岳温泉街を眺めながら飲食できる。こういうスペースがこれから必要になってくると思ったんです」

 

 

地元食材にこだわった絶品鍋。地酒と一緒にどうぞ

屋上テラスを使う冬企画として登場した岳ちゃんこ。岳ジンに続き岳ちゃんこでも、聖矢さんは岳温泉をはじめとする地元の食材を使うことにこだわりました。メインは、岳温泉の『加藤精肉店』の鶏ひき肉を使った聖一さん自慢の特製肉団子。旨味たっぷりの豚バラ肉も、もちろん『加藤精肉店』から仕入れています。

 

鍋に欠かせない豆腐は、岳温泉の『渡辺豆富店』の手づくり豆腐を使用。白菜、大根、ニンジン、小松菜、もやし、しめじ、シイタケなどの旬の野菜とキノコ類も、地元二本松産を中心に仕入れています。「地元の食材を使わないと『岳ちゃんこ』じゃないですから」と聖矢さんが話すとおり、まさにその名にふさわしい陣容です。

 

 

一つひとつがボリュームたっぷりの特製肉団子は中華風の味付けで、レンコンのシャキシャキ食感とニラの風味がアクセント。ヤマイモを加えてふんわりやわらかに仕上げています。渡辺豆富店の豆腐は大豆の味が濃く、お肉に負けない存在感を発揮。盛り盛りの野菜とキノコとともにちょっと甘めの醤油ベースのスープで煮込んで味わえば、おなかも心もポッカポカになります。

 

締めは、福島市の製麺所の中華麺を使った煮込みラーメン。この時点ですでに満腹ですが、食材の旨味が溶け出したスープと太めの麺がよく絡んだラーメンはまた格別で、どんどん箸が進みます。は~、おいしい。

 

 

岳ちゃんことともに味わいたいのが二本松が誇る地酒。「二本松 日本酒ナビゲーター」認定店でもあるよろずやでは、二本松市内にある4つの蔵元の地酒12種類を常に取り揃えています。聖矢さんのおすすめの飲み方は熱燗だそう。「冷やでももちろんおいしいんですけど、二本松のお酒は特に燗酒がおいしいんです。醤油ベースの岳ちゃんの味わいに熱燗がほどよく合うので、ぜひ一緒に楽しんでください」

 

 

 

岳ちゃんこを囲んでみんなで笑顔に

岳ちゃんこをおいしく食べるのはもちろん、家族や仲間と鍋を囲むことで笑顔になってほしい。岳ちゃんこの企画には、聖矢さんのそんな願いが込められています。「岳ちゃんは目的ではなく手法なんです。屋上テラスというオープンスペースで、家族や仲間と岳ちゃんを囲んで団らんする。岳ちゃんを通して人と人とのつながりを形成する。こういう時代だからこそそれが大事だし、必要なことだと思います」

 

 

もともとよろずやは、地元の人も観光客も集まる“岳温泉の交流居酒屋”的な場所。人種も国籍も関係なく誰でもウェルカムな雰囲気で、初めての人でも立ち寄りやすい、『よろずや』という名前がぴったりのボーダーレスなお店です。店内に入って左手にあるバーカウンターにはいつも聖一さんがいて笑顔で迎えてくれるので、一人でふらりと入っても楽しく過ごすことができます。

 

 

「岳温泉の魅力は“人”です。例えばうちの店に観光客の方が来て、その隣に岳の人が座っていたら、たった数時間ですぐに仲間になれる。老若男女問わず、岳の人にはそういう寛容さ、受け入れる力があるんです」と聖矢さん。現在は感染対策でカウンターにビニールシートをつけたり、座席をパーテーションで仕切るなどしていますが、それでもよろずやの“誰でもウェルカムな雰囲気”は変わりません。

 

岳ちゃんこを囲み、家族や仲間と団らんする。そして岳温泉の人たちとの交流も楽しむ。観光でいらっしゃる方もワーケーションで滞在している方も、この冬はぜひよろずやでおなかも心も温まる体験をしてみてはいかがでしょうか。

 

岳ちゃんこの提供は夜の営業時間のみですが、屋上テラスは防寒シートを貼り、ストーブを設置する冬仕様になっているので暖かく過ごせます。店内での食事も可能なので、ご希望の方は予約時にその旨をお伝えください。

 

 

ちなみに聖矢さんは、弟の聖人さんとともにアコースティックギターデュオ「平兄弟」としても活動中。よろずやでライブを開くこともあるので、機会があればぜひこちらもチェックしてくださいね。

 

 

 

居酒屋よろずや電話:070-2430-4628
営業時間:17:00~22:00
定休日:不定休

 

岳ちゃんこセット
料金(税込、ドリンク別途):一人前2,000円(中学生以上)、小学生(通常セットのハーフサイズ)1,000円、未就学児(お菓子・ジュース付き)500円
受付人数:4~15人(先着順、1~3人での予約は不可)
提供時間:17:00~22:00
予約:希望日の2日前までに電話で要予約

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