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自由で楽しいアートにワクワク♪『はじまりの美術館』へ行こう

今回のあだたらコラムでご紹介するのは芸術の秋にぴったりのスポット、『はじまりの美術館』です。「芸術なんて難しそう……」と思った方、ご安心ください。この美術館を訪れたら、そんなイメージはきっと変わると思いますよ(^^)

 

さて、『はじまりの美術館』は猪苗代町の街中にある小さな美術館です。築約130年の酒蔵「十八間蔵(じゅうはちけんぐら。長さ十八間=約33mの梁がある蔵)」を改修し、2014年に開館しました。

 

 

重厚な梁が年月を感じさせる館内は、落ち着いた雰囲気ながらとてもスタイリッシュ。木の床のぬくもりが心地よい展示室には靴を脱いで入ります。

 

 

展示の内容は企画展ごとに異なりますが、その中心となるのは「アール・ブリュット」の作品です。アール・ブリュットとは、フランス人の画家ジャン・デュビュッフェが提唱した概念。日本語では「生(き)の芸術」と訳され、正規の美術教育を受けていない人が自由な表現で制作したアートを指します。企画展のテーマに合わせ、障がいのあるアーティストの作品を含むアール・ブリュットと現代アートを一緒に展示しているのがこの美術館の大きな特徴です。

 

11月10日(日)まで開催されている開館5周年記念の企画展「わくわくなおもわく」は、「共同性」がテーマ。誰かと一緒に制作したり、いろんな人たちが関わっていたり。そんな人と人との想いやつながりから生まれた、8組の作家による作品や取り組みを紹介しています。

 

 

展示されているのは、小学生の姉が幼稚園児の弟のお弁当の原画を描き、それをもとに父が作ったお弁当の記録「お父ちゃん弁当」シリーズ、誰かのことばに次の誰かがことばをつなげてお話をつくる「ペンびぶんフレンドクラブ・いなわしろ」などなど。表現方法も写真、絵、ことば、映像、陶土、刺し子などさまざまで、「アートってこんなに自由なんだ。なんだか楽しい♪」と感じるようなユニークな作品が並んでいます。見るだけでなく体験できる企画も用意されているので、ぜひ誰かと誰かの「わくわくなおもわく」を体感してみてくださいね。

 

 

展示を見終わったら、多目的カフェスペース「ohaco(おはこ)cafe」でコーヒーや紅茶を飲んでひと休みをするのもおすすめ。おしゃべりをしたり、読書をしてのんびり過ごすのはもちろん、勉強会や打ち合わせなど、みんなが集まるコミュニティスペースとしても利用できる居心地の良い空間です。ポストカードやコースター、ティッシュケースなどの雑貨も販売していますよ。

 

 

スポット情報
はじまりの美術館
住所:福島県耶麻郡猪苗代町新町4873
電話番号:0242-62-3454
開館時間:10:00~18:00
休館日:火曜日(火曜日が祝日の場合、翌水曜日休館)
入館料:一般500円、65歳以上250円、高校生以下無料、障がい者と付添の方(1名まで)無料
駐車場:あり
ホームページ:http://hajimari-ac.com

 

 

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