single-column

色とりどりのマムが美しい「菊手水」で二本松の秋を満喫♪

 

SNS映えすると話題の二本松版花手水が出現!

こんにちは、岳温泉観光協会です!

 

岳温泉をはじめとする二本松市内に今、SNS映えすると話題のスポットが出現していることをご存知でしょうか。それがこちら、「菊手水(きくちょうず)」です!

 

 

最近、神社やお寺の手水を色とりどりの花で飾る「花手水」がSNS上で大人気ですよね。本来はお参りの前に手や口を清めるために手水を使うのですが、現在は新型コロナウイルス感染拡大防止のために手水の使用を中止している寺社が増えています。その代わりに、手水舎や手水鉢を花で飾る花手水が全国で広がっているんですね。

 

二本松の菊手水はその名のとおり、市内で栽培された菊と洋菊(マム)を使っているのが特徴です。

 

 

ご存知の方も多いと思いますが、二本松の秋といえば「二本松の菊人形」。今年で第66回を迎えるはずだった伝統あるイベントですが、新型コロナウイルスの影響で残念ながら開催見送りになってしまいました。そして、2018年から同時開催していた「にほんまつMUM(マム)フェスティバル」も中止に。これを受け、二本松の菊をPRする新たな取り組みとして企画されたのが菊手水です。

 

企画したのは、二本松市で活動している8人の地域おこし協力隊の皆さん。その一人、岳温泉観光協会のまるちゃんこと丸田陽加里(ひかり)さんにプロジェクトのきっかけなどを聞いてみました。

 

 

「地域おこし協力隊の情報交換会の中で菊手水のアイデアが出てきました。二本松市東和地区にある高林寺(こうりんじ)は“あじさい寺”として有名ですが、そこであじさいを使った花手水をやっていると東和にいるメンバーが教えてくれたんです。写真を見たらめっちゃかわいくて、『これを菊でやったらいいんじゃない?』という話になりました」

 

 

そこでまるちゃんのいる岳温泉のほか、メンバーが活動する5つのエリアに菊手水を設置。それぞれに展示テーマを決め、市内のフラワーショップ『花のチカミ』代表の近美豪人さんにアドバイスをいただきながら協力隊のメンバーがデザインを考えたのだそう。神社やお寺だけではなく、道の駅や岳温泉の旅館、お店などでも多彩な菊手水を楽しめるのもポイントです。

 

岳温泉街にはカラフルで個性豊かな菊手水が点在

岳温泉では“カラフル”をテーマに、岳温泉神社や旅館、お店、観光協会などに菊手水を設置しています。「テーマは何にしようかとみんなで考えて、岳は置くところも多いし、いろんな個性が集まっているという意味で“カラフル”にしました」とまるちゃん。

 

メインの菊手水があるのは岳温泉神社。温泉街をつらぬくヒマラヤ大通りを上った左手に鎮座する、由緒ある神社です。

 

 

大きさも色も形も多彩なマムを使った菊手水は、テーマのとおりとってもカラフル! いや~、映えますね~。このコラムの最初に紹介している2つの写真も岳温泉神社の菊手水ですが、上から見ても横から見ても絵になります。

 

 

温泉街には他にも趣向を凝らした菊手水が点在しています。旅館のエントランスを彩ったり、湯桶(ゆおけ)に浮かべたり、さらにはソースカツ丼の器にあしらった楽しいデザインまで個性豊か。ぜひ温泉街を散策しながら菊手水を探してみてくださいね♪

 

 

岳温泉観光協会でも、菊手水を飾って皆さまのお越しをお待ちしております。安達太良山中の源泉から8kmもの距離を引き湯している岳温泉らしく、湯樋(ゆどい)をイメージした竹の器に飾りつけてみました✨

 

 

白いマムを中心にあしらった湯花(ゆばな)デザインのほか、赤、緑、黄色などカラフルなマムを使って4つの菊手水を飾っています。ぜひ気軽に足を運んでご覧になってくださいね。

 

提灯祭りをイメージした二本松神社の鮮やかな菊手水

岳温泉以外では、下記の場所とテーマで菊手水を実施しています。

 

二本松市街:二本松神社=二本松の提灯(ちょうちん)祭り
安達地域:道の駅安達上り線 和紙伝承館=和紙菊・カラフル
東和地域:隠津島神社(第二社務所)、道の駅ふくしま東和、高林寺=木幡の幡祭り、収穫の秋、あじさい
岩代地域:海谷清水、新殿神社=さくら

 

その一つ、岳温泉から車で20分弱の二本松市街地にある二本松神社に行ってみました。こちらは旧二本松藩領総鎮守で、日本三大提灯祭りの一つに数えられる祭礼「二本松の提灯祭り」でも有名です。

 

 

「菊手水のテーマも提灯祭りで、オレンジ色のマムをメインに使い、太鼓台を彩る提灯をイメージしたデザインに仕上げています」とまるちゃん。岳温泉の菊手水とはまた違った趣で、こちらも映えますね~。

 

 

菊手水めぐりをしていると、色も形も大きさも実にさまざまなマムがあることに驚きます。しかもこれらが二本松市内で栽培されていると知って、さらにびっくり。さすがは菊のまち二本松、ぜひ生産者の方に会ってお話を聞いてみたい! ということで、続いてまるちゃんに花卉農家さんのところへ案内してもらいました。

 

二本松産マムを使った菊手水は11月15日まで開催中!

菊手水で使うマムを栽培しているのは、二本松市大平地区の『武藤園芸』さん。代表の武藤政仁さんはマムを育てて40年になるスペシャリストです。

 

 

「マムは品種がすごく多いのが特徴なんですが、ファッション業界と同じで、花の形や大きさに流行があるんです。一時期は小さな花が流行ったんですが、最近は花を1輪だけにして大きく咲かせるタイプがブームなんですよ」と武藤さん。こちらでは約100種類もの多彩なマムを栽培しており、しかも毎年半分くらいは品種を入れ替えているというから驚きです。

 

 

二本松の菊人形の新たなイベントとして、2018年から「にほんまつMUM(マム)フェスティバル」が始まりましたが、そこで使われていたマムも武藤さんが栽培したものです。マムのドレス展示、二本松の地酒とマムのコラボ、マムのフラワーボード、マムの迷路、ワークショップなどさまざまな形でマムの魅力を伝え、その美しさがSNS映えすると人気を呼びました(写真は昨年のマムフェスティバルの様子)。

 

 

今年のマムフェスティバルは残念ながら中止となってしまいましたが、「代わりに菊手水をやってもらえてありがたいです」と武藤さんは笑顔を見せます。

 

「マムは世界で一番生産と流通が多い花なんです。一年中花を咲かせることができて、色と形が豊富で花持ちもいいから、欧米ではテーブルに飾る花やブーケによく使われるんですよ。菊手水を通してマムの認知度が上がり、マムの美しさを多くの方に知っていただけると嬉しいですね」

 

 

武藤さんが丹精込めて育てたマムを使った菊手水は、11月15日(日)まで実施しています。各会場へのアクセスなどは下記のホームページで確認できます。

 

https://www.kiku-chouzu-2020.com

 

岳温泉をはじめとする市内5エリアの菊手水めぐり、ぜひコンプリートして二本松の菊とマムの美しさを堪能してくださいね。ワーケーションで岳温泉に滞在している方も、この機会に二本松市内をめぐってみてはいかがでしょうか。色とりどりの菊手水とともに二本松の名所を楽しめますよ♪

 

にほんまつ菊手水
HP:https://www.kiku-chouzu-2020.com
お問い合わせ先:二本松市観光連盟 TEL:0243-55-5122

シェアしてくんちぇ